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title: "WordPress の保守契約を見直す前に確認しておきたいこと"
canonical_url: "https://olein-design.com/blog/wordpress-maintenance-contract-review"
language: "ja"
date_published: "2026-10-02T14:35:23+09:00"
date_modified: "2026-10-02T14:35:25+09:00"
content_type: "post"
author: "久野晃司"
description: "WordPress の保守契約を見直すときに、更新・バックアップ・監視・障害対応の範囲、追加費用、対応時間、管理権限を確認する方法を解説します。現在の契約と自社に必要な業務を比べ、継続・変更・分担を判断するための整理です。"
taxonomies:
  category:
    - "WordPress"
    - "ホームページ運営"
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# WordPress の保守契約を見直す前に確認しておきたいこと

毎月、ホームページの保守費用を支払っているけれど、何をしてもらっているのかはよく分からない。別の会社の料金を見ると、今の契約は高いようにも感じる。

こうしたとき、まず確認したいのは、現在の契約に含まれる仕事と、自社で必要としている仕事が合っているかどうかです。

**「WordPress の保守」という名称だけでは、更新、バックアップ、障害時の復旧まで含まれるかは分かりません。** 費用を比べる前に、作業範囲と対応条件をそろえて確認すると、違いを判断しやすくなります。

この記事では、契約書や見積書、月次報告から現在の契約を確かめ、自社に必要な業務と照合する方法を整理します。個別の契約の解釈や、解除に伴う権利・費用負担は、契約先との確認が必要です。

## まず、自社で何を守りたいかを整理する

契約書を読む前に、サイトの役割と、社内で担当できる仕事を書き出してみましょう。

- 問い合わせ、予約、購入など、止まると困る機能は何か
- 記事、画像、注文情報など、サイトに保存されるデータはどのくらい増えるか
- 不具合に気づいたとき、いつまでに連絡や対応が必要か
- 記事更新、表示確認、契約期限の確認など、社内で続けられる仕事は何か

例えば、平日に問い合わせを受け付ける会社案内サイトと、休日にも注文が入るサイトでは、必要な連絡体制が異なります。記事の更新が少なくても、予約情報が日々増えるなら、バックアップの頻度を確認したいところです。

僕は、保守費用の高い・安いを考えるとき、**自社が必要とする確認や対応を、誰が続けて担当できるか**を先に整理するのが良いと思っています。依頼する作業が増えれば良い、という話でもありません。社内でできる仕事は残し、支援が必要なところを契約で補う方法もあります。

## 更新・バックアップ・監視・障害対応は別の仕事

保守契約を見るときに分かりにくいのが、作業名は書かれていても、どこまで行うのかが見えないことです。まず、主な仕事の違いを整理します。

| 業務 | 何をする仕事か | 契約先へ確認したいこと |
| --- | --- | --- |
| 更新 | WordPress 本体、テーマ、プラグインを新しい状態にする | 対象、実施時期、事前確認、更新後の動作確認、保留時の連絡 |
| バックアップ | 問題に備えてデータの控えを保存する | 対象、取得頻度、保存期間、保存先、復元の担当と費用 |
| 監視 | サイトの停止や異常に気づくために状態を確認する | 監視する対象、頻度、通知先、通知後の対応 |
| 障害対応 | 不具合の原因を調べ、復旧に向けて作業する | 調査と復旧の範囲、対応時間、追加費用、対応できない場合の扱い |

テーマはサイトの表示を形づくる仕組み、プラグインは機能を追加するものです。WordPress 本体の更新だけを頼んでいるのか、これらも対象なのかを確かめます。

### 更新は、実施後の確認まで含まれるか

[WordPress 公式の更新手順](https://wordpress.org/documentation/article/updating-wordpress/)では、更新前にサイトをバックアップすることが案内されています。契約先には、バックアップに加え、更新後にどのページや機能を確認するかも尋ねましょう。

「更新完了」という報告だけでは、フォームの通知メールまで確認したかは分かりません。自社にとって重要な機能を伝え、誰が確認するかを決めます。自動更新を利用している場合も、結果の確認と、失敗したときの対応を確かめてください。

### バックアップの取得と復元は分けて確認する

一般的な WordPress サイトを完全に復元するには、画像やテーマなどのファイルと、記事や設定を保存するデータベースの両方が必要です。[WordPress 公式のバックアップガイド](https://developer.wordpress.org/advanced-administration/security/backup/)でも、両方をそろえる必要があると説明されています。

バックアップが保存されていても、そのデータを使ってサイトを戻す作業が契約に含まれるとは限りません。取得結果を誰が確認するのか、復元を依頼できるのか、復元には別料金がかかるのかまで確認したいところです。

### 監視で異常に気づいても、復旧は別の場合がある

サイトが表示されるかを確認する監視と、フォームを送信して通知メールが届くかを確かめる作業では、確認できる範囲が違います。「監視あり」と書かれていたら、何を見ているのかを尋ねましょう。

また、異常の通知を受け取ることと、その後の調査・復旧を担当することも別です。通知先が社内だけなのか、保守先にも届くのか、通知後に誰が動くのかを確認します。

セキュリティについても、「対策済み」という表記だけで問題が起きないと判断しないことが大切です。[WordPress 公式のセキュリティ資料](https://developer.wordpress.org/advanced-administration/security/hardening/)では、完全な安全を保証するのではなく、リスクを減らすための考え方が説明されています。更新、アクセスの管理、バックアップ、監視など、契約で行う対策と社内で担当することを具体的に聞いてみてください。

毎月の確認項目そのものを知りたい場合は、「[WordPress の保守では、毎月何を確認しているのか](https://olein-design.com/blog/wordpress-monthly-maintenance-checks)」も参考にしていただけます。そこで紹介した項目が、現在の契約にすべて含まれるという意味ではありません。

## 契約書・見積書・報告を、同じ業務ごとに照合する

必要な仕事が見えてきたら、契約書、見積書、直近の請求書、月次報告、過去の作業連絡を集めます。

契約書や見積書では、約束されている業務と条件を確認します。報告書や作業連絡では、実際に何を行い、どんな結果だったかを見ます。請求書では、定額費用に加えて何の料金が発生しているかを確かめます。

例えば、次のような確認表を作れます。これは記入例であり、一般的な契約内容や料金区分を示すものではありません。

| 自社に必要な業務 | 現在分かっていること | 追加で確認すること |
| --- | --- | --- |
| フォームの送信確認 | 報告には「表示確認」とある | 送信と通知メールまで確認しているか、料金内か |
| バックアップからの復元 | 取得は定額内と書かれている | 復元は定額内、別料金、対象外のどれか |
| 休日の障害対応 | 連絡先はあるが、対応時間が不明 | 受付時間、調査開始の目安、時間外料金 |

報告が見つからないからといって、作業をしていないとは断定できません。まず、記録を確認できるか、今後どのような報告を受け取れるかを尋ねましょう。

月次報告では、更新件数に加えて、動作確認の結果、見つかった問題、保留した作業と理由、自社の判断が必要なことが分かると、次の行動を決めやすくなります。

## 対応時間と追加費用は、具体的な場面で聞く

「何かあれば連絡してください」と説明されていても、いつ受付し、いつ作業を始められるかは確認が必要です。

- 平日・休日それぞれの受付時間と連絡方法
- 緊急の連絡と、通常の修正依頼を分ける基準
- 受付後の返信、調査開始、復旧について約束されている範囲
- 担当者が不在のときの窓口
- 時間外対応や追加作業が必要な場合の見積もり・承認方法

**「連絡を受け付ける」「調査を始める」「復旧を完了する」は、別々に確かめます。** 原因によって必要な作業は変わるため、「すぐ対応」という言葉だけで復旧時刻まで決まっていると考えない方が良いでしょう。

追加費用については、「フォームが送信できなくなった場合、調査と修正はそれぞれ定額内ですか」のように、自社で困りそうな場面を挙げると確認しやすくなります。定額内の作業でも、回数、作業時間、対象サイトなどの上限があるかを尋ねます。

### 軽微な修正と改善提案も、範囲を確認する

「軽微な修正」という表記があれば、文章の差し替え、画像の変更、レイアウト調整など、どの作業を指すのか確認してください。依頼件数や受付方法、未使用分の扱いも、必要に応じて聞いておきます。

改善提案は、提案を受けることと、実際に改修することを分けて考えます。例えば、フォームを使いやすくする提案があっても、設計や実装は別の見積もりになるかもしれません。

修正や改善提案が含まれていない契約が、直ちに悪いわけではありません。保守は安定稼働の確認に絞り、改修を必要なときに依頼する方法もあります。自社が継続的な改善まで求めるなら、その依頼方法と費用を確認しましょう。

## 管理権限とデータを、契約終了後も扱えるか

現在の契約を続ける場合も、引き継ぎやすさを確認しておくと、担当者や依頼先が変わったときに困りにくくなります。

- 自社の WordPress アカウントで、どの操作ができるか
- サーバー (サイトのデータを置く場所) とドメイン (サイトやメールの住所) の契約名義と管理者は誰か
- バックアップの保存先、受け取り方法、終了後の保存期間
- 独自に変更した部分の資料や作業履歴を受け取れるか
- 有料テーマやプラグインの契約が、終了後にどう扱われるか
- 契約終了の連絡期限、引き継ぎ作業の範囲と費用

WordPress のログイン情報があることと、サーバーやドメインの契約を扱えることは別です。どの権限を持ち、何の情報が手元に残るかを確認します。

契約先を変更するときは、**次の担当と必要な権限・データを確かめてから、現在の作業が終了する日を調整します。** バックアップや更新の担当が決まっていない期間を作らないようにしましょう。

## 確認結果を見て、継続・変更・分担を考える

確認表が埋まったら、自社に必要な業務が、定額内、別料金、対象外、不明のどれなのかを見直します。

必要な仕事を現在の契約で依頼でき、対応条件にも納得できるなら、契約を続ける選択肢があります。足りない仕事があれば、現在の契約先へ追加依頼できるか、社内で担当できるか、別の依頼先が必要かを考えます。

別の見積もりと比較する場合は、対象業務、確認頻度、障害時の対応、報告、引き継ぎ条件をそろえます。同じ月額でも、社内で担う仕事や、必要時の追加費用が異なれば、運用全体の負担は変わります。

現状が分からず比較できない場合は、継続保守の契約を先に決めず、サイトの調査から依頼する方法もあります。特定の契約形態を選ぶことより、確認できた条件で無理なく管理を続けられることを重視したいところです。

## 自社で整理できることと、相談した方が良い状態

契約資料を集める、重要な機能を挙げる、社内で担当できる業務を決める、現在の契約先へ不明点を尋ねる、といった作業は自社でも進められます。資料が不足しているときは、分からない項目をそのまま残して構いません。

一方で、バックアップの対象や復元方法が分からない、資料と現在のサイト状態が合わない、管理権限を引き継げない、更新や障害調査の範囲を判断できない場合は、WordPress に詳しい専門家へ相談した方が良いでしょう。

すでにサイトが表示されない、フォームが動かない、覚えのない変更がある場合は、契約の比較とは別に、現在の保守窓口へ症状を伝えてください。必要に応じて、対応できる別の専門家へ相談します。契約解釈や権利に争いがある場合は、法律の専門家への確認も検討してください。

## 相談前に、契約資料と必要な業務をまとめる

相談するときは、分かる範囲で次の情報を用意すると、状況を共有しやすくなります。

- ホームページの URL と、止まると困る機能
- 契約書、見積書、直近の請求書・報告書の有無
- 現在依頼している仕事と、まだ範囲が分からない仕事
- 対応時間、緊急連絡先、契約終了や更新の期限
- 社内で担当できることと、支援が必要なこと
- すでに起きている不具合や、今後改善したいこと

パスワードや認証コードは、最初の問い合わせへ入力しないでください。資料の共有が必要な場合も、依頼先と共有方法を確認し、相談に必要な範囲を渡します。

オレインデザインでは、既存の WordPress サイトの管理状況や、今後の保守・運用方法についてご相談いただけます。「現在の契約で何が足りないのか分からない」「社内と外部で仕事を分けたい」という場合も、ホームページの URL と、分かっている業務・不明な項目を添えて、[お問い合わせフォーム](https://olein-design.com/contact)からご連絡ください。

今の契約を続ける場合も、変更する場合も、必要な仕事と担当が見えることが、納得して選ぶための助けになります。この記事が、保守契約を見直す際の参考になれば嬉しいです。
