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title: "WordPressとMCPの関係とは ? AIとWordPressをつなぐ仕組みをやさしく解説"
canonical_url: "https://olein-design.com/blog/wordpress-mcp-relationship"
language: "ja"
date_published: "2026-08-17T08:47:48+09:00"
date_modified: "2026-08-17T08:47:50+09:00"
content_type: "post"
author: "久野晃司"
description: "WordPress と MCP は、どのようにつながるのでしょうか。MCP クライアント、MCP サーバー、MCP Adapter、Abilities API の役割を分け、AI が WordPress の記事を取得する流れを初心者向けに解説します。"
taxonomies:
  category:
    - "AI"
    - "WordPress"
  post_tag:
    - "Abilities API"
    - "MCP"
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# WordPressとMCPの関係とは ? AIとWordPressをつなぐ仕組みをやさしく解説

AI と WordPress を連携する方法を調べていると、MCP、MCP クライアント、MCP サーバー、MCP Adapter、Abilities API といった言葉が続けて出てきます。

ひとつずつ調べても、それぞれが WordPress のどこにあり、どのようにつながっているのか、分かりにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。

MCP は、AI が WordPress を直接操作する魔法のような機能ではありません。AI と WordPress の間で、「何ができるのか」「何を実行したいのか」「どのような結果になったのか」を共通の形式でやり取りするための仕組みです。

**MCP はやり取りの共通ルール、Abilities API は WordPress で利用できる処理の登録場所、MCP Adapter は両者をつなぐ橋渡し**と考えると、全体像をつかみやすくなります。

この記事では、「最近公開した記事を3件取得する」という読み取り中心の例を使い、AI への依頼が WordPress へ届いて結果が返るまでを順番に整理します。環境構築やプログラムの詳しい書き方ではなく、まずは各要素の役割を理解することが目的です。

> この記事は2026年8月10日時点の公式情報をもとにしています。MCP と WordPress の AI 関連機能は変化が速いため、実際に導入するときは最新の公式資料もご確認ください。
>
>  MCP の仕様と MCP Adapter が対応する仕様は、同じタイミングで更新されるとは限りません。[執筆時点の MCP Adapter](https://github.com/WordPress/mcp-adapter/)は複数の MCP プロトコルに対応していますが、Web サイトとの通信で広く使われる HTTP 方式は、MCP 2025-11-25仕様をもとに実装されています。この記事では、特定バージョンの実装手順ではなく、各バージョンに共通する基本的な役割を説明します。

## まずは MCP を「共通のやり取り方法」と考える

MCP は Model Context Protocol の略です。日本語に置き換えるだけでは少し分かりにくいのですが、AI アプリと外部のデータや機能が、決められた形式でやり取りするための公開された規約です。

ここでいう「プロトコル」は、通信するときの共通ルールを意味します。

たとえば、初めて取引をする相手同士でも、注文書の項目や書き方が決まっていれば、「何を」「いくつ」「どこへ届けるのか」を確認できます。MCP も同じように、AI 側と外部サービス側が異なる仕組みで作られていても、依頼と結果を共通の形式で伝えられるようにします。

[MCP の公式ドキュメント](https://modelcontextprotocol.io/docs/2026-07-28/learn/architecture)では、MCP サーバーが AI アプリへ提供できるものを、主に次の3種類に分けています。

- ツール: 記事を取得する、ファイルを作るなど、実行できる処理
- リソース: ファイルやデータベースの情報など、参照できるデータ
- プロンプト: AI への依頼方法を整えるための再利用可能なひな型

この記事では、WordPress の処理を実行する「ツール」を中心に説明します。

MCP は、AI が回答を作る方法そのものを決める規約ではありません。また、接続先の機能を自動的に増やすものでもありません。**MCP が決めるのは、AI と外部機能が情報を交換する方法です。**

## MCP ホスト、MCP クライアント、MCP サーバーの違い

![](https://olein-design.com/wp-content/uploads/2026/08/image-1-1024x576.png)

MCP の仕組みを理解するとき、最初につまずきやすいのが「クライアント」と「サーバー」という言葉だと思います。

MCP の公式ドキュメントでは、次の3つに役割が分かれています。

| 要素 | 主な役割 | WordPress との連携でのイメージ |
| --- | --- | --- |
| MCP ホスト | 利用者との会話や、接続先全体を管理する | MCP に対応した AI アプリ |
| MCP クライアント | 1つの MCP サーバーとの接続を維持し、依頼と結果を運ぶ | AI アプリの中で WordPress との通信を担当する部分 |
| MCP サーバー | 利用できるツールやデータをクライアントへ提供する | WordPress 側で機能を公開する窓口 |

普段、利用者が操作するのは MCP ホストにあたる AI アプリです。MCP クライアントは、そのアプリの内部で動く接続担当と考えるとよいでしょう。

一方、MCP サーバーは、AI から利用できる機能を提示し、依頼を受け取って結果を返します。「サーバー」という名前ですが、必ずしも WordPress とは別の大きなコンピューターを用意するという意味ではありません。MCP の規約に沿って機能を提供するプログラムを指します。

## WordPress 側にある2つの重要な仕組み

WordPress と MCP の関係を考えるときは、Abilities API と MCP Adapter を分けて理解する必要があります。

### Abilities API は WordPress でできることを登録する

Abilities API は、WordPress 内のひとまとまりの処理を、ほかのプログラムから見つけて利用できる形で登録する仕組みです。

API は、異なるプログラムが決められた方法で機能やデータを利用するための窓口を意味します。Abilities API の場合は、WordPress 内の処理を共通の形で登録し、必要なプログラムから見つけられるようにします。

「Ability」は、ここでは「実行できる処理」と考えてください。たとえば、次のような処理を1つの Ability として用意できます。

- 最近公開した記事を取得する
- サイト名と URL を取得する
- 画像をメディアライブラリへ登録する
- 記事を下書きとして保存する

Ability には、処理の名前や説明だけでなく、受け取る情報、返す情報、実行内容、実行を許可する条件を登録します。AI や別のプログラムが、その処理の目的と使い方を把握しやすくなるわけです。

[WordPress Abilities API の公式ドキュメント](https://developer.wordpress.org/apis/abilities-api/)によると、Abilities API は WordPress 6.9から利用できます。

ただし、Abilities API があるだけで、AI から WordPress のすべての機能を操作できるようになるわけではありません。利用したい処理が Ability として登録され、外部から利用できるよう適切に設定されている必要があります。

### MCP Adapter は WordPress の Ability を MCP へつなぐ

MCP Adapter は、WordPress の Ability と MCP をつなぐための公式パッケージです。WordPress 本体に含まれる Abilities API とは異なり、執筆時点では別途導入するプラグインまたは開発用パッケージとして提供されています。

[WordPress MCP Adapter の公式リポジトリ](https://github.com/WordPress/mcp-adapter/)では、MCP Adapter が WordPress の Ability を MCP のツール、リソース、プロンプトとして AI から扱える形に変換すると説明されています。

MCP Adapter には、標準の MCP サーバーが用意されています。このサーバーでは、MCP への公開が許可された Ability を探す、詳しい情報を確認する、実行するという3つの共通ツールを使います。

そのため、公開された Ability がすべて個別のツールとして最初から並ぶわけではありません。AI 側は共通ツールを通して必要な Ability を見つけ、実行を依頼します。プラグインなどが独自の MCP サーバーを用意する場合は、指定した Ability を個別のツール、リソース、プロンプトとして直接公開することもできます。

ここまでの関係を短く並べると、次のようになります。

```
利用者
  ↓ 日本語で依頼する
AI アプリ (MCP ホスト)
  ↓ MCP クライアントが共通ルールで通信する
MCP Adapter (WordPress 側の MCP サーバー)
  ↓ 共通ツールで Ability を探す・確認する・実行する
Abilities API
  ↓ 登録された WordPress の処理を呼び出す
WordPress
```

少し細かく見えますが、それぞれの担当を分けることで、AI アプリごとに WordPress の連携処理を一から作らずに済むことが、MCP を使う大きな意味です。

## 「最近公開した記事を3件取得する」流れ

ここからは、MCP に対応した AI アプリへ、次のように依頼した場面を考えてみます。

> WordPress で最近公開した記事を3件取得してください。

この依頼が WordPress へ届き、結果が返るまでの流れは次のようになります。

### 1. AI アプリが依頼内容を受け取る

利用者が操作する AI アプリが、「WordPress から公開済みの記事を3件取得したい」という目的を読み取ります。

この時点では、AI が WordPress のデータベースを直接読んでいるわけではありません。接続先が提供しているツールの中に、目的に合うものがあるかを確認します。

### 2. MCP クライアントが利用可能な機能を確認する

AI アプリの中にある MCP クライアントが、WordPress 側の MCP サーバーへ接続します。

MCP には、サーバーが提供するツールの一覧を確認する方法があります。そのため、AI 側はツールの名前や説明、必要な入力内容を見て、依頼に使えるものを判断できます。

現在の MCP Adapter の標準サーバーで最初に確認できるのは、主に次の3つの共通ツールです。

- `mcp-adapter-discover-abilities` : 利用できる Ability を探す
- `mcp-adapter-get-ability-info` : Ability の説明や入出力を確認する
- `mcp-adapter-execute-ability` : 指定した Ability を実行する

### 3. MCP Adapter が公開可能な Ability を伝える

WordPress 側では、MCP Adapter の検索用ツールが、MCP への公開を許可された Ability を確認し、MCP クライアントが理解できる形で提示します。AI 側は必要に応じて詳しい情報を確認してから、実行用ツールへ Ability の名前と入力内容を渡します。

たとえば、「公開済み記事を取得する Ability」が登録されており、件数を入力できる設計になっていれば、AI 側は「3件」という条件を渡せます。

**該当する Ability が登録されていなければ、MCP を接続していても、その処理は実行できません。**

### 4. WordPress が権限を確認して処理する

実行依頼を受けると、Ability に登録された権限確認が行われます。

権限とは、その利用者や接続が処理を実行してよいかを判断する条件です。記事を読む処理と、記事を削除する処理では、必要な権限を分けるべきでしょう。

権限確認を通過すると、WordPress が公開済み記事を3件取得します。

### 5. 結果が同じ経路で AI へ戻る

取得した記事のタイトル、URL、公開日などが MCP Adapter へ戻り、MCP の形式でクライアントへ返されます。AI アプリは受け取った結果を読みやすく整え、利用者へ表示します。

この流れで大切なのは、AI が WordPress の中を自由に探し回っているわけではないことです。**事前に登録され、公開が許可され、権限確認を通過した処理だけが実行されます。**

## 5分でできる役割分担の確認

ここまでの内容を理解できているか、小さな確認をしてみましょう。環境構築やコードの入力は必要ありません。

次の処理を担当するものを、下の5つから選んでみてください。

- AI アプリ
- MCP クライアント
- MCP Adapter
- Abilities API
- WordPress

1. 利用者の「最近の記事を3件取得して」という依頼を受け取る
2. WordPress 側の MCP サーバーとの接続を維持する
3. WordPress の Ability を MCP から扱える形へ橋渡しする
4. 「記事を取得する」という処理の説明や入出力、権限確認を登録する
5. 実際に記事データを取得する

答えは次のとおりです。

| 番号 | 担当 |
| --- | --- |
| 1 | AI アプリ |
| 2 | MCP クライアント |
| 3 | MCP Adapter |
| 4 | Abilities API |
| 5 | WordPress |

もし3と4で迷った場合は、「MCP Adapter は外との通訳」「Abilities API は WordPress 内の処理一覧」と分けて考えてみてください。

実際の実装では各要素の内部処理がさらに分かれますが、最初にこの役割分担を押さえておくと、公式資料やプログラムも読み進めやすくなります。

## MCP をつなげば安全になるわけではない

MCP はやり取りの形式をそろえる仕組みです。MCP を使うこと自体が、認証や権限の安全性を保証するわけではありません。

「認証」は誰が接続しているのかを確認すること、「権限」はその人が何を実行してよいかを決めることです。さらに、どの Ability を MCP から見える状態にするのかという公開範囲も考える必要があります。

[WordPress の MCP Adapter 実践ガイド](https://developer.wordpress.org/news/2026/02/from-abilities-to-ai-agents-introducing-the-wordpress-mcp-adapter/)では、MCP クライアントを WordPress へログインした利用者と同じように扱い、専用の利用者へ必要最小限の権限だけを与えること、読み取り専用の Ability から始めること、利用状況を記録することなどが案内されています。

インターネット経由の HTTP 通信では、普段のログイン用パスワードと分けて発行できる WordPress の「アプリケーションパスワード」や、外部サービスへ必要な範囲だけアクセスを許可するための認証規格である OAuth を使う構成も示されています。

また、[MCP のセキュリティに関する公式資料](https://modelcontextprotocol.io/docs/tutorials/security/security_best_practices)でも、必要な範囲だけに権限を絞ることや、認証情報を安全に保管することが求められています。

導入時には、少なくとも次の点を確認したいところです。

- 必要な Ability だけを MCP へ公開する
- 読み取りと書き込みの処理を分ける
- 接続用の利用者へ必要以上の権限を与えない
- 本番サイトで試す前に、使い捨て環境や検証環境で動作を確認する
- AI が実行した処理と結果を確認できるようにする
- 認証情報をプログラムや共有資料へ直接書かない

記事の取得のような読み取り処理と、記事の公開、削除、設定変更のような書き込み処理では、失敗したときの影響が異なります。最初は読み取り専用の小さな処理から確認する方が、仕組みを理解しやすく、問題が起きたときの切り分けもしやすいでしょう。

## WordPress サイトの所有者が今すぐ導入する必要はあるのか

現時点では、一般的な WordPress サイトに MCP Adapter を急いで導入する必要はありません。

MCP を使うには、どの業務を AI へ依頼したいのか、そのためにどの Ability が必要なのか、誰の権限で実行するのかを設計する必要があります。単にプラグインを有効化するだけで、日々の運用が自動的に便利になるわけではありません。

まずは、次のような目的があるかを確認します。

- 記事や固定ページの情報を AI から検索・整理したい
- 更新候補や古い情報を抽出したい
- 定型的な下書き作成を WordPress の運用へ組み込みたい
- 複数のサイトや外部サービスをまたぐ作業を整理したい

目的が曖昧な場合は、現在の作業手順や権限、更新担当者を整理する方が先です。AI を使わず、WordPress の管理画面や既存の自動化機能だけで解決できる場合もあります。

個人的には、MCP を「AI で何でもできるようにする機能」として導入するより、**すでに決まっている小さな作業を、安全に受け渡すための選択肢**として検討するのが現実的だと考えています。

## 自分で確認できることと、相談した方がよい状態

MCP との連携を検討する前に、次の点は自分たちでも確認できます。

- 利用中の WordPress のバージョン
- AI へ依頼したい具体的な作業
- その作業が読み取りか、書き込みか
- 現在その作業を担当している人
- AI へ渡してはいけない個人情報や非公開情報
- 検証に使える本番サイト以外の環境があるか

一方、次のような状態では、WordPress や認証に詳しい制作者へ相談した方が安全です。

- どの権限で接続すればよいか判断できない
- 本番サイトでしか動作を試せない
- 顧客情報や会員情報を扱う
- 記事の公開、削除、設定変更まで自動化したい
- 独自の Ability や MCP サーバーを開発したい
- 実行履歴や問題発生時の戻し方を設計できていない

相談するときは、サイトの URL、WordPress のバージョン、実現したい作業、扱う情報、現在の担当者、利用予定の AI アプリを整理しておくと、必要な構成とリスクを検討しやすくなります。

オレインデザインでは、AI との連携を前提にするのではなく、現在の WordPress 運用と実現したい作業を確認したうえで、必要な仕組みや権限の整理をお手伝いしています。MCP を使うべきか、既存の方法で十分なのか判断できない場合は、[お問い合わせ](https://olein-design.com/contact)からご相談ください。

## まとめ

WordPress と MCP の関係は、次のように整理できます。

- MCP は、AI と外部機能がやり取りするための共通ルール
- MCP クライアントは、AI アプリの中で MCP サーバーとの接続を担当する
- MCP サーバーは、AI から利用できる機能やデータを提供する
- Abilities API は、WordPress で実行できる処理を登録する
- MCP Adapter は、WordPress の Ability を MCP から扱える形へ変換する

仕組みが分かると、MCP Adapter だけを導入しても、必要な Ability や権限設計がなければ目的を実現できないことも見えてきます。

まずは読み取り専用の小さな例から、誰が、どの経路で、どの処理を実行するのかを整理してみてください。WordPress と AI の連携を検討する際の参考になれば嬉しいです。

## 参考資料

- [Architecture overview - Model Context Protocol](https://modelcontextprotocol.io/docs/2026-07-28/learn/architecture)
- [Security Best Practices - Model Context Protocol](https://modelcontextprotocol.io/docs/tutorials/security/security_best_practices)
- [From Abilities to AI Agents: Introducing the WordPress MCP Adapter - WordPress Developer Blog](https://developer.wordpress.org/news/2026/02/from-abilities-to-ai-agents-introducing-the-wordpress-mcp-adapter/)
- [WordPress MCP Adapter - GitHub](https://github.com/WordPress/mcp-adapter/)
- [Abilities API - Common APIs Handbook](https://developer.wordpress.org/apis/abilities-api/)
