近年、Twitter や Facebook、instagram、Tiktok など幅広い世代でさまざまなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が利用されています。
大規模店舗やチェーン店舗などではなく、小規模で個人経営といった形でビジネスをされている方にとっては、販売促進ツールとして SNS に着目をし、宣伝活動に取り組まれる方も多いかと思います。
そんな中、たまに目にする「SNSだけではなくホームページも持っておくべきだ」という意見ですが、その理由は一体何なのでしょうか。
今日はそんなお話です。
SNSは名の通り「サービス」である
SNS は上にも書いたように、社会をつなぐサービスです。どんなサービスにも始まりがあり、姿や形、名前が変わったりしながらも継続されるものもありますが、終わりを迎えるものも少なくはありません。
Twitter や Facebook、instagram や Tiktok などもそうです。今はさまざまな年齢層で人気のあるサービスであったとしても、いつか形が変わるかもしれませんし、突然なくなることもないとは言い切れません。
また、考え方にもよりますが、自ら発信している情報をサービス側に委ねていると考えることもできます。
例えば、Twitter にお店の営業情報や今日のランチメニューなどを画像付きで投稿したとします。その際に利用した画像は、カメラや携帯電話に保存されているので、二次利用も可能でしょう。
しかし、テキスト情報はどうでしょうか。Twitter に投稿する前に下書きなどを行なっていれば話は別ですが、多くの方は直接投稿しているのではないでしょうか。その場合、Twitter がなくなるとそれらのテキスト情報も失うことになります。
また、Twitter のツイートには個別にURLが存在しますが、それらもサービスの終了に伴い閲覧できなくなる可能性があります。
このように、SNS に投稿している情報の管理をサービスに委ねていることになります。そして、サービスがなんらかの理由でサービス形態を変えたり、終了してしまった場合には、それらの情報を失うことになります。
それは当事者(お店側)だけの損失ではなく、楽しみにしていた、またはそのうち閲覧できると思っていたお客さんにも損失になってしまいます。
ホームページは情報発信の母体
最近では、個人でもホームページを持つ際に、独自ドメイン(******.com
といったアドレスのこと)を取得し、レンタルサーバーに紐つけることも簡単にできるようになっています。
ですので、お店やビジネスに関係した名称のドメイン名を取得してホームページを用意される方も、全く珍しいことではなくなっています。
情報は個別に用意もしくは契約したサーバーに保存されます。上と比較するならば、テキストや画像といった情報ですね。
ですので、このレンタルサーバーの情報を失わないようにすることで、ある程度自分の管理できる範囲のもとに情報を全て確保しておくことができます。
レンタルサーバーには、サービスやオプションの中にバックアップサービスなどもあるので、そういったものを利用しながら何かの時に備えることができます。しかし、何事でもそうですが完全に失わないことを保証されることはありません。
さて、ホームページで情報発信を行います。最近では、ブログなどをうまく活用されるかたも増えてきました。飲食店の場合、メニューや今週のランチメニューなど写真を活用して素敵なページを用意することができます。
それらのページはレンタルサーバーのデータを失わない限りは喪失することはありません。ですので、お客さんが見たいと思った時に見ることができる可能性がとても高いです。
「レンタルサーバーが潰れたらダメじゃないか」と言われるかもしれませんが、引っ越しを行えば大丈夫です。また、WordPress などのCMSをうまく活用することで、定期的なバックアップを取得することができます。
そうしておくことで、何かあった場合にもスピーディーな復元が可能となります。
このように、自らがハンドルを握りやすい環境(=ホームページ)を母体として、そこに肉付けするように SNS などを活用して情報発信を行う。そして、それら SNS に掲載した情報はホームページで閲覧できるようにしておく。
そういった仕組みのもとで情報発信を行なっていくと、各種サービスに左右されることなく活用をして情報発信・販売促進を行うことができます。
これが、SNS ばかりではなくホームページを持ちましょうと言われる理由の一つです。
〆
SNS などを活用した販売促進や宣伝活動というのは、上手く回っている時は良いのです。
ですが、「何か上手くいかないなぁ」「どうにか改善したいなぁ」となった時に「ホームページ、やっぱりあった方が良いのかな…」となることが多いです。
しかし、そういうタイミングで仮に予算を用意してホームページを作れたとしても、運用をしながら認知を進めていくまでに時間が必要となります。
そうです。一朝一夕には、ホームページは育ちません。
ホームページの制作から、お客様への周知、検索エンジンにおける検索結果への反映と上位表示対策などなど、取り組むことはたくさんあるからです。
地道な取り組みをせず、広告出稿をしてアクセスを集めるということも可能ですが、広告出稿ですので費用が発生します。
ですので、SNS などに取り組む余裕があるタイミングで、並行して簡単でも良いのでホームページを用意しておき、情報発信の母体となるサイクルを作り上げると良いでしょうね。
よかったら参考にしてみてください。