ホームページを作ろう!と思った時に考えておくべきことと用意しておくもの

普段ホームページを自身で作ったりする趣味がある方々以外であれば、いざホームページを作ろう!と思い立ったとしても、何から始めて良いのやら全く想像もつかないのではないでしょうか。

そして、ご自身でホームページを作られながら、うまく運営ができなかったり、希望していた結果を得ることはできなかったという結果になってしまう多くの場合、準備の段階でうまくいっていない場合があります。

この記事では「これからホームページを作ろう!」と考えてみえる方向けに、どのような準備を行った上で作り始めたら良いか、またはプロに依頼した方が良いかという点をご紹介します。

とりあえず最初にやらないこと

これは結構大事ですので、ぜひこれだけでも覚えていってください。

「とりあえず、作ってみる」をやらないこと。

どうしても最初に「ホームページを作りたい」が故に「ホームページを作り始めてしまう」という流れになってしまうことが多いです。

ですが、プロでも(遊びの範囲内であれば別ですが)思いついたように作り始めると、紆余曲折しますし最適解に着地させることが難しいです。

最終的に時間をかけてブラッシュアップすることで最適解に近づけることは可能ですが、最短距離で進めることは難しいでしょう。また、それをお仕事の上で行うことは、最終的にお客さんのコスト(費用)に関係してきてしまうので良くありません。

ホームページは実際に店舗を新しく設けるようなものです。そんな時、急に目についた物件を契約して開店準備を進めるなんてことはしませんよね。必要な準備や計画をした上で進めていく必要がありますよね。それと同じようにホームページを作る準備も必要となります。

考えておくべきこと

まず、作り始める or 依頼をする前に以下のようなことを考えておくと良いでしょう。

  • なぜホームページが必要なのか(動機)
  • 自社(自身)の特徴にはどんなものがあるのか(PRポイント)
  • 競合他社(他者)のホームページを調査して自社(自身)と差別化できる部分を確認する
  • 情報発信をどうするか(行う or 今はやらないが将来的に行う or 行わない)
  • サイトへの動線をどうするか(広告?検索流入?)
  • 運営をどうするか(個人 or 委託 or 相談型)
  • 予算をある程度定めておく

なぜホームページが必要なのか

まずは「なぜホームページが必要なのか」を明確にしておきましょう。

現在、どんな問題や課題があるのか、それをクリア(解決)するためになぜホームページが必要なのか、という点をできれば他者とも共有できるように明文化(テキストなどで残しておく)しておきましょう。

文字にすると、また別のものが見えてきたりすることがあります。ですので、この機会に色々と思いついた言葉などを書き出してみたりして、ブレインストーミングなどしてみると良いかもしれません。

自社(自身)の特徴にはどんなものはあるか

ホームページではあなた自身やビジネスを、閲覧者に紹介するためにあります。ですが、紹介するポイント(PRポイント)が明確になっていないと、ぼんやりとした、他と遜色のない印象を与えてしまいます。

ですので、他者とどのような違いがあって何が得意かなど明確に差別化できる情報をPRできるように、手元にまとめておくとよいでしょう。

競合他社(他者)のホームページを調査して自社(自身)と差別化できる部分を確認する

前項目と重複してくる内容となりますが、例えば「こんなキーワードで検索された時に上位表示されたいな」というキーワードがあったとします。現在、そのキーワードで上位表示されている方々のホームページをしっかりと確認し調査しましょう。

調査といっても現段階ではそれほど本格的なものでなくても良いです。どんなページ(コンテンツ)が用意されているのか。どれくらい分かりやすく紹介されているか。情報の見せ方はどうしているか。そのようなことを確認しておきましょう。自身のホームページを立ち上げる際に、特にコンテンツを用意する際に比較対象としていくことになります。

情報発信をどうするか

ホームページで情報発信を行うかどうかも考えておきましょう。パターンとしては3つあるかと思います。

  • 情報発信を行わない
  • 将来的には情報発信を行いたい(立ち上げ時は行わない)
  • 情報発信を行う

これらを検討しておく意味としては、将来的な拡張性を考えた仕組みを選択する必要があるからです。

情報発信を行わないホームページもあります。その場合、検索流入(検索エンジンから検索して訪問してもらうこと)を見込むのは難しいので、自身で何かしら宣伝活動が必要になります。例えば、対面での名刺交換で紹介する、広告出稿を行うなどがあります。

将来的には情報発信を行いたい、が立ち上げ時は必要ないという場合、そういったことが可能な仕組みを考慮した上で、どのような形でホームページを制作するか・立ち上げるかを考える必要があります。仮に後から思い立った場合、それが可能ではない環境であったりすると、体裁が整わなくなったり、管理が煩雑になってしまったりすることがあります。

情報発信を行う場合には、どのような情報を発信するか(ブログ記事的なもの or お知らせ文章だけ など)も考えておきましょう。それによって、利用するシステムを検討する際に候補が多少変わってくる場合があります。

最近のホームページの多くでは情報発信をされる方が多くなってきている印象がありますが、「ちゃんと情報発信を継続できるかどうか」という視点も大切になります。せっかくホームページを立ち上げても、数年後には情報発信がされておらず、閲覧者を「「営業しているの?」と不安にさせてしまうことが少なくありません。ですので、ご自身で対応可能かどうかも踏まえて考えておきましょう。

サイトへの動線をどうするか(広告?検索流入?)

先ほど「最近のホームページの多くでは情報発信をされる方が多くなってきている」と書きましたが、この項目にも関係してきます。

ホームページを作っただけでは誰もアクセスしてくれません。実店舗であれば、人通りの多い場所に出店することで目を引くことはできますが、インターネット上においては何もしなければそれはあり得ません。ですので、どのようにホームページを見にきてもらえるのかを考えておく必要があります。

そこで多くのホームページでは情報発信を行うことが多いという話に繋がります。ビジネスに関すること、商品に関することなど、ホームページの閲覧者に有益な情報を定期的に発信することで、その情報ページはインターネットに存在することになります。

そうすることで、Google など検索エンジンが認識をしてくれて、検索結果に反映されます。何かしらのキーワード(「WordPress 岐阜」など)で検索して上の方に掲載されればされるほど、クリックして訪問してもらえる可能性が高くなります。こうなるための取り組みを「SEO対策」と呼んでいます。ですので、情報発信をする目的な、何かしらお知らせを行うこともありますし、このように良質な情報を継続発信をして、訪問者を検索エンジンから招いてくることにもあります。

運営をどうするか

ホームページは出来上がってからがスタートです。どうしても、作るまでも時間がかかったり紆余曲折もあるので、出来上がった時点で満足感を感じてしまうこともあるのですが、そこで止まってしまうと何の成果も得られないままになってしまいます。もう一度言います。ホームページは出来上がってからがスタートです。

前述している情報更新について、更新をされないホームページの場合は、基本的に運営に手を取られることはないでしょう。しかし、頻度はさておき、最新の情報を掲載することは心がける必要があります。ですので、掲載情報の変更をしたい場合に、どうしたら変更できるのかは把握しておく必要はあります。あとあるとすれば、お問い合わせなどが届いた際の対応などでしょう。

あとは2つの方法があります。自社(自身)で更新を行うか、業者などに委託するかとなります。

自社(自身)で行う場合には、一通りの作業方法を習得しておく必要があります。よく利用される WordPress であればインターネット上に情報は溢れているので、操作に困ったことがあれば調べれば何かしら答えが見つかると思います。また、一般的ではないシステムを利用している場合でも、制作を依頼した先に簡易的なマニュアルを用意してもらったり、レクチャーを受けるということもできるでしょう。最悪の場合、困ってどうしようもなくなった際にサポートしてもらえるかどうかは、制作依頼先に確認しておくと良いでしょう。

運営を委託することも可能です。例えば、ブログなど情報発信の投稿から、一部コンテンツの文字修正・画像差し替えといった作業を、制作依頼先に委託することで、自身で方法を全て把握しておく必要はなくなります。しかし、月もしくは年単位での契約となることが一般的ですので、委託費用は念頭に置いておく必要があります。

どちらの方法にも一長一短があります。しかし、最終的には「ホームページが運営され結果を得ること」ですので、自社(自身)で行う場合には学習コストが必要になるでしょうし、委託する場合には委託費用が必要となり、どちらにも可視化しやすいかどうかという違いがあるだけで、コストが発生することになります。

お分かりいただけるように、ホームページは作るためだけではなく、運営にもコストが必要になります。

予算をある程度定めておく

ご自身で作られるにせよ、制作業者に依頼をするにせよ、コストは発生します。

ご自身で行われる場合においても、時間を使うことになりますので、それは一つのコストです。本業の傍らに進めるのであればなおさらです。

制作業者に依頼を行う場合にも、当然費用が発生します。これらは湯水にように出てくるものではありません。そして、支出可能な限度額があるはずです。そのボーダーを定めておく必要があります。

また、後述しますが、作る部分だけに費用が必要となるとは限りません。運営部分にも必要なコストが発生することも念頭に置いて、計画的な分配が必要になるでしょう。

ちなみに、オレインデザインでは、ヒアリングの際にご予算を必ずお聞きするようにしています。その範囲内でできること・できないことを正しくお伝えして、ホームページの立ち上げから運営を見据えたご提案をさせていただいています。

用意しておくもの

テキストデータ

上記しました「なぜホームページが必要なのか」や「自社(自身)の特徴にはどんなものはあるか」で明文化したものは、ホームページを作る上で活用することができます。

それらの情報をホームページ制作者に渡すことによって、そこから情報の体裁を整えたり肉付けを行い、ページの掲載情報に進化させることがあります。

これがあるだけで、ヒアリングに必要なコストを軽減することができたり、求めていない方向へプロジェクトが進んでしまうことも防ぐことができるかもしれませんので、とても大切な取り組みとなります。ぜひ行っておきましょう。

ロゴや画像データなど

自社(自身)のロゴなどデータがある場合は、わかるように用意しておきましょう。可能であればベクターデータ(Adobe Illustrator などで制作したパスデータ)が良いでしょう。ない場合には、作成することも可能ですので、ロゴが印刷されている大きめの印刷物を用意しましょう。または、サイズの大きめな画像でも良いでしょう。

ベクターデータにしておくことで、将来的に多様な利用ができますのでおすすめです。

また、ホームページに掲載したい写真画像なども用意しておきましょう。こちらも画像サイズが大きければ大きいほど良いです。一般的に画像データというものは、大きいサイズから小さく粗くすることは可能なのですが、小さく粗いデータを大きく鮮明にすることはできません。ですので、大は小を兼ねるではないですが、大きなものを保存・用意しておくようにしましょう。

また、写真撮影が好きで上手な方に撮影してもらったか、プロに撮影してもらった画像データがない場合には、これを機にプロに撮影を依頼することも検討されると良いでしょう。

というのも、ホームページは情報品質も大切ですが、最低限の見た目も必要になります。そして、文字情報よりも印象を強く与えられるものが画像情報です。

その画像情報の品質次第で、かなり大きな印象の差を生じてしまうことが多いです。ですので、個人的には写真画像の品質はホームページ全体の品質に決定的な違いを生み出してしまうと考えているので、良質な画像を用意されることを強くお勧めします。

まとめ

ざっと紹介してきましたが、これらを念頭に入れて一度考えておく、もしくは確認しておくことで、求める役割を果たしてくれるホームページを手に入れることができる確率は必ず上がります。

ホームページを用意するにはコストはピンキリですが、少なくはないコストです。大切な予算を無駄なく適切に活用するためにも、ぜひ本記事の情報を活用していただければと思います。

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