以前、お知らせしたように『WordPress 6.4.x 対応 Twenty Twenty-Four でウェブサイトを作ろう』という書籍を作りました。
この記事では、自費出版したこの書籍を国立国会図書館に納本するために調べたことや流れを紹介します。
国立国会図書館とは?
国立国会図書館とは、国会に属する唯一の国立の図書館です。国会法第130条の規定に基づき、国立国会図書館法により設置されています。
正直、地方に住んでいると存在に触れることもないのでよく知りませんでした。
納本制度とは
「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度のことです。わが国では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務づけられています。
https://www.ndl.go.jp/jp/collect/deposit/deposit.html
国立国会図書館に納本すると、現在の未来の読者のために、国民共有の文化的資産として永く保存されるらしいです。自分の出版したものが、自分以外のところで保存していただけるのはとてもうれしいですよね。
特に今回の僕のように、電子書籍を Amazon で出版した場合、なかなか形には残しにくいですよね。Amazon はそれほど簡単になくなる企業ではないと思いますが、やはり民間企業である以上、そのリスクは存在します。ですので、Amazon がなくなれば出版した電子書籍も世から消える可能性も出てくるかもしれません。
そういう点から考えると、今回ペーパーバックでも提供したことで印刷書籍を用意することができます。そちらを納本制度に則り納めることで、自費出版ではありますが後世に残しておくことができるでしょう。
どんな出版物を納本できるのか?
民間出版の場合、以下のようなものが納本可能とのことです。
- 図書
- 雑誌・新聞
- 地図
- 楽譜
- レコード
- マイクロ資料や点字資料
- ビデオ/CD/DVDなどの電子資料
納本までの流れ
基本的には郵送で送りだけで良いです。
- 2部用意(1部でも良いが2部送ると1部目を東京本館、2部目を関西館で所蔵されるらしい)
- 送料は納本者負担(着払いで送ってはだめ)
- 納入出版物代償金支払いがあるので要確認(僕の場合は無償にしました)
納本の宛先はこちらのページに掲載されています。
僕の場合ですが、書籍自体の厚さは 1.7cm、重さは 700g ほどでしたので、郵便局のレターパックを利用しました。
今回は本館と大阪館に納めていただくために2冊納本することにしました。レターパックライト(青い方)だと重量は良いのですが、厚さが制限を超えてしまうので、レターパックプラスを利用して送りました。
無事に納本され保管されることを期待しています。