『WordPress 6.4.x 対応 Twenty Twenty-Fourでウェブサイトを作ろう』という書籍を作りました

この度、タイトルにもあるように『WordPress 6.4.x 対応 Twenty Twenty-Fourでウェブサイトを作ろう』という書籍を作りました。

出版社から出版された場合だと「書きました」と言えるのかもしれませんが、こちらは出版社から刊行されているものではなく自費出版の書籍となるため「作りました」というタイトルにしています。

執筆もですが、編集・レイアウト・表紙作りなどは自分で行いました。(一部、原稿のチェックなど協力をいただきました。書籍巻末参照下さい)

ここでは、書籍を作ろうと思ったきっかけや、制作の過程などをご紹介しようと思います。

書籍を書こうと思ったきっかけ

大きな理由としては3つあります。

まず一つ目は、以前から「自分で本を書いてみたい」と若い頃から漠然と思っていました。

特にそのために何か努力をするわけでもありませんでしたが、気持ちとしてはずっと持っていた気がします。

そして、実は昨年、同業者からの紹介で某出版社さんを紹介され、企画書を書くまで執筆の話が進んだことがありました。結果的には企画は通らず、話はそこで終わったのですが、色々と考えたこの企画をいつか生かしてやりたいなと思っていました。

二つ目は、Twenty Twenty-Four の登場です。

WordPres 6.4 と共にリリースされたデフォルトテーマですが、これまでのデフォルトテーマと違い、ブログやポートフォリオ、ビジネスサイトの構築を視野に入れたパターン設計がされており、そのためのパターンも多く内包しています。これを上手く使えれば、ブロックテーマでも簡単にウェブサイトを立ち上げられるようになるのではないか、と思いました。

最後の三つ目は、ブロックテーマはまだまだ触ってもらえていないという現状を感じているからです、

WordPress 5.9 のリリースからフルサイト編集(FSE)が利用できるようになり、デフォルトテーマも Twenty Twenty-Two というブロックテーマがリリースされました。

デフォルトテーマというのは、WordPress をインストールすると最初から入っているテーマのことで、何も知らず分からず WordPress のインストールにチャレンジをし成功したユーザーは、このデフォルトテーマを触ることが WordPress との最初の接触となることが多いのではないでしょうか。

この最初の接触(ファーストタッチ)にブロックテーマを提供されることが、もしかしたら「WordPress 難しい…」と感じるユーザーを増やしている可能性もゼロではないのかもしれない、と感じることもあります。それくらいブロックテーマに関する情報を得やすい環境ではないと感じています、

最近では、便利な国産テーマ(有料・無料問わず)も多く用意されています。しかし、よく知られているもののほとんどはクラシックテーマ(ハイブリッドテーマ含む)ではないでしょうか。そして、多くの入門者ユーザーは利用方法などの情報が多いテーマ(=クラシックテーマが圧倒的に多い)を使いたがるのではないかと思っています。

しかし、ご存知の方も多いと思いますが、WordPress 自体の開発はブロックエディターやサイトエディター、ブロックテーマに重きを置いています。ですので、WordPress の便利な最新の機能を活用しようと思うと、ブロックテーマを使うということは避けては通れない道でもあるのです。

ということは、WordPress の便利な最新の機能を体感してもらうためには、ブロックテーマやサイトエディターを触ってもらわないといけない。では、まずは触ってみよう!と思えるわかりやすい情報が必要なのではないか、と考えました。

これらがこの本を作ろうと思った理由です。

なぜ電子書籍がメインなのか

この書籍は Amazon Kindle での電子書籍として販売しています。なぜ、印刷物という形ではない電子書籍という形を取ったのでしょうか。

近年、WordPress は年に3回ほどのメジャーアップデートが行われています。毎回、便利な機能が追加されて出来ることがどんどん増えていきます。しかし、その度に画面のUI(ユーザー・インターフェイス)に変更があります。

印刷書籍を出版するサイクルは、短くても半年、一般的には一年ほど必要となるという話を聞いたことがあります。企画から執筆、編集、レイアウト、印刷〜とさまざまな工程があるので当然だと思います。

ということは、4ヶ月に1回のメジャーアップデートが実際されるので、単純に計算しても執筆中に1回はメジャーアップデートを迎えることになります。その度に内容をアップデートするのも容易ではないでしょう。個人的にはこの流れが WordPress の書籍が減った理由でもあるのかなと考えています(個人の感想です)。

しかし、電子書籍であれば、執筆や編集、レイアウトは必要ですが、印刷出版に比べてサイクルは短くすることができます。それができれば、改訂なども比較的容易になるのではないかと考えました。(さて、実際にどうかは試してみないとわかりません)。

とにかく Twenty Twenty-Four を多くの人に触ってもらいたい

国内でもブロックテーマを見かけることが多くはなってきましたが、まだまだ触ったことがない方も多いでしょう。最近の WordPress イベントでは、ブロックエディターやブロックテーマの話題も増えてきているという感触があります。そういった話を聞く人が増えることで、興味を持ってくれる人も徐々に増えていくと思います。

そういった時に手軽に挑戦してもらえる情報として、本書が何かの役に立てば嬉しいなと考えています。また、改善のためのご意見・ご感想もお待ちしています。

少しばかり売れたら、WordPress 6.5 対応版の制作も考えます。。次バージョン版も欲しいという方は、ぜひ 6.4.x 版もどうぞ…!

WordPress 6.5.x 対応版を出版しました

WordPress デフォルトテーマ Twenty Twenty-Four を使って、シンプルなブログやポートフォリオサイト、そしてコーポレートサイトを作りながら、ブロックテーマやサイトエディターの基本を理解することができます。