SNS が活発に活用されホームページの必要性も変わってきている時代なのかもしれませんが、まだまだ新規でホームページを制作したい方や、既存のホームページに手を加えたい方はお見えになります。
そして、一時期のウェブ制作・ホームページ制作の副業ブームが下火となり、その時期に制作を依頼した人と連絡が取れない、またはすでに事業を畳んでしまっていたという話もよく耳にします。
その際に、新たに制作や改修を依頼できる人を探さなければならないという個人・事業者の方も多いでしょう。
ここでは、そういった場合に、どのような制作者さんであれば信頼するに値し、依頼者・制作者双方が気持ちよくプロジェクトを完了できるのかを分かりやすくまとめています。
今まさに依頼を進めている方や、今後依頼を計画しているという方はぜひチェックしてみてください。
どこに信頼を見出すか
たとえばお話ししている相手が、
- なにかしら資格がある
- 提示できる実績が多い
- 話(コミュニケーション)が上手い
といった理由から、トントンと話が進むことも珍しくありません。
やはり、お仕事も双方気持ちよく進めたいですし、それらの点だけで信頼できると感じるのであれば問題ないでしょう。
しかし、ホームページ制作においては、もう少し細かな点も加えて確認した方が良いかもしれません。少なくないお金が動くわけですからね。
大切なのはこの3点
先に簡単に結論だけお伝えしておきます。僕は個人的に以下の3点に疑念を抱かなければ、ある程度信頼できると考えています。
- 契約前にきちんと説明してくれている
- 制作後の運用まで考えてくれている
- わからないことやリスクがあれば正直に伝えてくれる
以下の記事では、これらを少し噛み砕きながら詳しく解説してみたいと思います。
目的から聞いてくれるか
よく「何ページ作りますか?」「どんなデザインにしますか?」と聞いてくる方も多いようですが、それは「ホームページ」が作りたいだけで「お客様の目的を実現するためのホームページ」を作ろうとはしていないように感じます。
「ただ存在すれば良い」という目的のみを持ったホームページは少なく、何かしら達成したい課題(認知向上やお問い合わせ件数増加など)があってホームページを制作・改修することがほとんどでしょう。
であれば、まずはその「課題」を確認した上でさまざまな話が進んでいくべきだと考えます。ですので、
- 誰に見てもらうホームページなのか
- 何を達成したいのか
- 公開後に誰が更新するのか
- 現在どんな問題があるのか
- 予算や期限、優先順位などがあるのか
こういった内容についてのやり取りがしっかりとされない場合は、信頼しにくくなるかもしれません。
見積書の内容は具体的か
提出された見積書の内訳はしっかりと明記されているだろうか。総額だけの表記になっていないだろうか。
- 企画・設計
- デザイン
- コーディング・WordPress 実装
- 原稿・画像の準備
- フォームなどの機能
- テスト・公開作業
- 操作説明
- 保守・運用
- 有料サービスやライセンス費用
- 修正回数と追加費用
極端に安い見積書は何か必要な項目が削られている可能性もあります。また、総額のみの表記の場合も、必要な作業が行われるのか明確にはなっていません。
このような場合、制作過程だけではなく、納品後にも問題が発生する可能性があります。ですので、しっかりと書面内でも内容が適切・適確かを確認するべきでしょう。
作業範囲を書面で示してくれるか
見積書などは費用に関する内訳などが明記されますが、作業の内容と見積もりの内訳とは少々異なる部分もあります。
そういった際に、別途作業を行う内容や範囲について書面で提示してくれるかどうかも見極めるポイントになります。
- 制作するもの
- 納期
- 料金と支払い時期
- 発注者側が容易するもの
- 修正できる範囲
- 追加料金になる条件
- 公開後の対応
- キャンセル条件
2024年11月施行のフリーランス法でも、対象となる取引では、業務内容・報酬額・支払期限などの取引条件を、書面または電子的な方法で明示することが求められています。
法律的にもそうですが、やはりプロジェクトに関係する範囲でトラブルは誰でも避けたいものです。そのためにも、明確にしておくべき点は明確にしておくというチェックは必要だと思います。
実績について具体的に説明できるか
制作実績を見せていただき、その方の制作歴やレベル感などを確認したいこともあるでしょう。相手が開示してくれた情報に対して、以下の点が不明瞭であれば説明を求めてもよいかもしれません。
- どこからどこまで担当したのか
- どんな課題があったのか
- なぜその構成や技術を採用したのか
- 公開後にどんな改善があったのか
- 現在も運用に関わっているのか
制作会社の案件では、掲載されているサイトの一部しか制作を担当していない場合もあります。それ自体は問題ではありませんが、担当範囲を正確に情報開示してもらえるかどうかは大切なポイントでしょう。
専門用語を分かりやすく説明してくれるか
優れた制作者は必ずしも難しい言葉をたくさん使うわけではありません。それよりも、素人である人に対しては、専門用語を使ったとしても分かりやすい解説を付け加える人が多いでしょう。
たまに専門用語や横文字を多く利用して、あたかも話の内容が高度なものと錯覚させる話法を用いる人もいます。そういう場合は「とても高度な話ができるすごい人なんだなぁ」と勘違いせず、「素人にも分かりやすく説明してくれない人なんだなぁ」と考えると良いでしょう。
「できないこと」も説明してくれるか
たまに「何でもやります!」という方や、相談したことを「大丈夫です!やれます!」と全て着手の方向へ進んでしまうという方が見えるようです。しかし、これは必ずしも最適な方法とは言えない場合があります。
例えば、多くのプロジェクトには予算が設定されています。湯水のように費用をかけられるというプロジェクトはないでしょう。ということは、予算の中で最適解を探さなければならないはずです。しかし、何でもかんでも「やります」と言われる制作者さんは、どこまでそれを考えているのでしょうか。
予算のことを考えていないのかもしれませんし、身銭を削って実装してくれているのかもしれません。どちらにせよ最適な形ではないでしょう。
また、依頼者が相談したこと全てが、依頼者がホームページを使った課題解決において求めているゴールを達成するために必要なこととは限りません。全く必要ではないものや、現時点で必要ないものなど様々ですが、盲目的に取り入れられることは変な感じがします。
- 「この予算では、ここまでが現実的です」
- 「この方法には、このようなリスクがあります」
- 「これに関しては自分の専門外なので別の専門家をプロジェクトに参画させます」
- 「SEOで必ず1位になるとは保証できません」
- 「公開後も継続的な改善が必要です」
必要ないものは必要ない、できないことはできない、そしてその理由を分かりやすく説明してくれる制作者が信頼しやすいと感じます。特に「必ず売上が上がります」や「絶対に検索1位になります」という保証には注意が必要です。
サイトの所有権を依頼者側に残してくれるか
昔からよくあるホームページ商法ではあるのですが、月額のリース契約を結ばされてしまい、よく契約書を読むと60回払い(5年間)となっていて、途中解約する場合には全額一括払いしないといけないみたいなものは、まだまだたくさんあります。
そして、そのようなサービスの多くは、ドメイン名( sample.co.jp のようなアドレス名)とレンタルサーバーの契約や Google ビジネスプロフィールのアカウントなどなど、ウェブサイトの根幹でもあるこれらの契約までもサービス提供側で保持している場合があります。
その場合、一括で支払いを済ませたとしても、こちらに譲渡されることはなかったり、または別途費用が必要な契約になっていることも少なくありません。
ですので、その業者と心中するのであれば止めませんが、一般的には以下のような情報に関する所有権を明確にしておく必要があります。
- ドメイン
- レンタルサーバー
- WordPress の管理者アカウント
- Google Analytics などのアカウント
- 制作データやバックアップ
- 有料テーマ・プラグインの契約者
- 外部サービスのアカウント
これらを制作者の名義でしか管理できない等言われる際には、かなり注意して話を進めることをお勧めします。
公開後について説明があるか
ホームページは作って終わりではありません。一旦制作が完了して運用が始まって、やっとスタートラインに立ったと考えるべきでしょう。その運用が始まった時点から以下の点をどうするのか説明があるか確認しましょう。
- WordPress 本体・テーマ・プラグインの更新
- バックアップ
- 不具合対応
- セキュリティ対策
- コンテンツの更新
- アクセス状況の確認
- 契約終了時の引き継ぎ
これらを誰がどのように対応するのか確認しておきましょう。保守を外部に依頼をしないとしても、自身・自社で何をしなければならないのかを分かりやすく説明してくれる制作者は信頼できるでしょう。
注意したい兆候
次のような点が見られる場合は、契約前にもう一度確認した方が良いでしょう。
- 見積もりが「ホームページ制作一式」だけ
- 契約内容や作業範囲を文章にしたがらない
- SEO順位や売上を無条件に保証する
- ドメインやサーバーを制作者名義に限定する
- WordPress の管理者権限を渡さない
- 使用する有料製品や月額費用を説明しない
- 著作権やデータの引き渡し条件が曖昧なまま
- 質問に対して専門用語だけで押し切る
- 他社や前任者を必要以上に悪く言う
- 契約を急がせる
見極めるための効果的な質問
依頼前に、次の5つの質問をするだけでも相当見分けることができるでしょう。
- 「今回のホームページで、最も重要だと考えていることは何ですか?」
- 「見積もりに含まれない作業を教えてください」
- 「公開後、私たちが自分で行う必要があることは何ですか?」
- 「契約を終了した場合、サイトやアカウントはすべて引き継げますか?」
- 「この計画で考えられるリスクや懸念点はありますか?」
回答だけでなく、制作者側に不都合な点まで丁寧に説明をしてくれるかに注意して確認するとよいでしょう。
まとめ
信頼できる制作者とは「なんでも実現してくれる人」ではなく、依頼者が判断できるだけの情報を提示し、制作後も困らない形で引き渡してくれる人だと思います。
資格や受賞歴よりも、説明責任や透明性、所有権、運用設計の4点の方が、実際の依頼では信頼できる判断材料になることも多いです。
皆さんがしっかりと制作者を見極めていただき、後々に大変な思いをされないためにも、本記事を参考にしていただけると嬉しいです。
そして、お困りの際にはオレインデザインにご相談いただけると、もっとうれしいです!














