2013年2月1日よりOlein Designという屋号でフリーランスとして仕事をするようになりました。
以後、たくさんの方々にお声掛けいただきながら一緒にお仕事をさせていただいています。そして今後とももっと多くの方々と、楽しく刺激的なプロジェクトを共にしていければと毎日切磋琢磨しています。
そんな中で、個人的にフリーランスとして働く上で気をつけていることがあります。人によってはちょっと考え過ぎではないかと思われる方も見えるかもしれませんが、同じようにフリーランスで働いて見える方、または会社にお勤めの方でも理解していただける部分もあるかと思います。
仲良くし過ぎない
語弊を招くといけないので先ずお伝えしておきます。人と仲良くすることを嫌っているわけではありません(笑)
こんな見出しを書いておいてなんですが、個人的には「みんなで楽しくワイワイヤガヤガやりながら仕事して、それで利益出るなんてとてつもなく幸せなことじゃん!!」って思っています。仕事をしていて、これ以上幸せなことはないんじゃないでしょうか。
ですが、これってすごく難しいことなんですよね。
「一緒に仕事をする(制作をする)」という形(同じベクトルの向き)であればまだ現実的な形かもしれませんが、「ビジネスをする(発注者vs受注者)」という形では、双方かなり高いレベルで同じ思想を共有していないと難しいと思います。
そして、一番の問題は自分でもあるのです。過去の経験から言えることなので間違いないのですが、親しい(もしくは親しくなった)人に正規の見積もりを提示し辛くなってしまうという弱さがあります。「まぁ、いつも良くしてくださるし気持ちだけお安くしておくかなぁ〜」なんていう考えが出てきてしまいます。明らかに僕自身の弱さです。ですが、この状況を作ってしまうと僕自身の手でお互いWin-Winのビジネスを構築できなくしてしまう恐れがあるのです。
ですので、考え方を見出しにもあるように仲良くし過ぎないという方向に変えてきました。しかし、ただそれだけだと「そんなにビジネスライクにしないと仕事できないヤツなの?」と勘違いされるかもしれませんね。そういう訳ではありません。
「親しい中にも礼儀あり。仲良くして下さる方にもしっかりとご請求します。その代わりと言ってはなんですが、仕事の内容で頑張っちゃいます!」と考えを改めることにしました。仲良くしていただけるということは、コミュニケーションが取りやすいということ。そこをしっかりと活かして費用対効果の高いものをご提供していこうということです。以前よりもよりビジネスライクに、そしてフレンドリーに。
気持ちの良いおせっかいを
洋服屋さんで商品を見ている時にお店の店員さんから声をかけられることがあります。僕自身、悩んでいたり疑問に思っていたりすることは自分から店員さんに聞きに行きます。ですので、店員さんから声をかけられると「あ、どうも〜」と言いながら逃げてしまうことがあります。しかし、店員さんから声をかけられてそのまま話を聞いてしまうこともあります。
この違いは何かなと考えたときに「気持ちの良いおせっかい」なのかなと思いました。
相手の表情、気持ち、狙い、進みたい方向などを可能な限り読み取って、それを元に相手にストレスにならない言葉遣いで程よい提案をする。カスタマーサービスの基本なのかもしれませんが、なかなか簡単にできることではありません。
僕は今まで「もしかしたら、お客さんが望んでいるかもしれない…」と思うことでもお伝えするのを控えてきたことが多々ありました(特に予算がぎりぎりの場合などに)。それは自分が余計なおせっかいをされることが嫌いな性分なので「このお客さんにも余計なご提案なのかもしれない」と考えてしまっていたのです。
しかし、最近はこう考えるようになりました。
「余計かどうかは僕には判断できない。だからまずはご提案してみよう。そして、その際に適切に判断していただけるように伝え方を工夫しよう」と。
伝えるか伝えないか迷っていたその提案自体が、お客さんにとって一番求めていたものなのかもしれません。すると、伝えないことがお客さんの損失につながるかもしれない。ならば、まずは伝えてみてお客さんに判断していただこう。このように考えることにしました。思ったことはわかりやすく伝える。これ大事ですね。
予想を上回る仕事を
フリーランスとして仕事をし始めてから、色々なお客さんとお仕事をさせていただき勉強させていただきました。その中で、自分に足りなかったなと思う点の一つがこれでした。
上にも書いたような考えも入り混じり、受注したことをしっかりやるというところから抜け出せていなかったと感じます。(今までお仕事させていただいた皆様ごめんなさい)
お客さんの意見を第一に尊重し過ぎて仕事をしていました。これは全てにおいて良いわけではありませんね。
お客さんは僕個人を指して発注してくれたのです。ということは、僕しか出来ないことを求められていると考えなければなりません。「こうやってください」と言われ、そうしなければならないこともあります。そういう仕事もあります。しかし、そういう仕事ばかりをしているといずれ僕というフリーランスは要らなくなるでしょう。そんな人は探せばどこにでもいるからです。クラウドソーシングで探せます。
それじゃだめだ、と。(今までお仕事させていただいた皆様ごめんなさい #2回目)それ以上に僕にしか付けれない付加価値を出していかないと淘汰される。
ですので、良い意味でお客さんの予想を覆す仕事を心がけています。例えば提案数だったり、例えば少し路線を変えた提案内容だったり、例えば今までにない全く新しい提案だったり。それによって最近では、お客さんにも喜んでいただけるようで、まずはOlein Designに相談してみようとお声をかけていただけるようになりました。
(良い意味で)予想外の仕事をする。とても大事なことですね。
全て大事なこと なんでもやってみること
上に書いたことは、働いていく上でとても大切なことだなと自負しています。会社にお勤めの方にも響くところがあるかもしれませんね。
そして、このような点を上げ始めるとどんどん出てくると思います。これっぽっちでは足りないでしょう、本当の意味でフリーランスとして大成するためには。
しかし、このようなことを日々考えて悩み改善していくことはとても必要だと思います。僕自身、「あのとき、もっとあぁしておけばよかった」ということが仕事上たくさんあります。しかし、今そう思えることが大切なわけで、そう思ったからには少しでも良い方向へ改善していくべきです。それが一番大事。
これからの日々改善の繰り返しですが、お客さんにとって良いもの、そして自分にとっても良いものをご提供していけるように頑張って楽しんで行こうと思います。