みなさんはRaspberry Piというデバイスをご存知でしょうか?
Raspberry Piとはもともと、学校で基本的なコンピューター科学の学習を安価に始めることができるように開発されたデバイス(基盤)です。代表でもあるEben Upton氏がケンブリッジ大学で教鞭を取っていた際に、学生があまりにもコンピューターサイエンスを持ってなさすぎるということを痛感したことによって、手軽にコンピューターの内部を自分で好きなようにいじれるデバイスを開発されたそうです。
だから本当に安いです。先日発売された新しいB+というモデルをアマゾンで調べてみても¥5,300(執筆時)でした。安いですね。
しかし、モニターやキーボードなどのものは別に用意するか家で使わなくなったものなどで代用できます。
身近なもので組み上げられるPC
これこそPC(Personal Computer)ですよね。Raspberry Pi自体は基盤でしかありませんが、そこに必要な機材を取り付けていくことによってPCとして機能するようになります(一部なくても動かせるものはあるかもしれませんが)。
キーボードとマウス
古くなって使わなくなった倉庫に眠っているUSBケーブル接続のキーボードがあればそれで代用できます。また、新しく購入しても今は本当に安く買うことができるようになったんですね。
マウスはこのようなのがありますね。
SDカード
Raspberry Piにはハードディスクがありません。その代わりとしてデジカメなどでも使われるSDカードを使います。
4GB以上のものを推奨されているので、上の商品は8GBのものになっています。それでもこの価格ですもんね。すばらしい。
こちらのSDカードにOSを入れることになるのですが、色々と試したい設定をSDカードによって変えておけば差し替えるだけでOSを切り替えられるという仕組みらしいです。通常のPCだとOSの切り替えなんて大変ですが、カードを差し替えるだけとは便利ですね。
携帯充電器などを使った電源
基本的に携帯電話の充電器を使うことができます。USBケーブルを挿して使うタイプ(iPhoneの充電器のような感じ)のものが使えそうです。5V/700mA以上あれば問題ないらしいです。これ以下だと動作が不安定になるとのことなので、ちゃんとしたものを用意しておきたいですね。
HDMIケーブル
HDMIケーブルを使えるご家庭のテレビをモニターの代わりに使うことができます。別にモニターを買い替えたり、空いているモニターがあればそれを使うこともできます。
LANケーブル
インターネットに接続する場合に使います。長めのものが必要な場合は難しいかもしれませんが100均にも売っていますね。
設定の仕方によってはご家庭の無線Wi-Fiを使うこともできます。
自分専用の学習用PC
ここまで書いてきたくらいの装備を用意すれば、自分専用の学習用PCを簡単に用意することができます。
「ところで何が学習できるの?」という部分も大切ですね。
プログラミング言語としては、LinuxからPython、Ruby、Scratchなどなど、かなり幅広く使える環境を作ることができます。個人的に注目しているのは、学習用プログラミング言語と言われるScratchは一度触ってみたいと思っています。
また、電子工作としては様々な可能性を秘めています。別途カメラモジュールや温度・湿度計モジュールなども発売されているので、いろいろなことが実現可能です。その点については後々書いていこうと思います。まずは、これらを揃えて試してみることにします。
備考:参考に買ってみた図書
こちらの書籍を購入して読んでみました。基本的なRaspberry Piについてはしっかりと勉強することができます。
▲基本から応用までさくっと書いてあります
▲基本的な設定からPythonやScratchなどを用いたプログラミングから外部デバイスを用いるサンプルまで
▲Raspberry Piでなにができるのかたくさん書いてあります