画像:第6回WordBench岐阜で登壇している場面

登壇してる人は偉くもなんともないただの人である

このブログ記事は登壇者アドベントカレンダーの7日目の記事になります。

こんにちわ。Oleinという名前でSNSではしばしば登場しておりますが、Olein Designという屋号で活動しているフリーランスです。主にWebの人です。そして、WordBench岐阜のモデレーターもやっております。

今年の後半はWordBench岐阜の活動が活発化しまして、毎回のように登壇して人前でお話をさせていただく機会に恵まれました。

正直言うと、WordBench岐阜を運営・開催していくこと自体は手間がかかります。実際に僕個人で動いていることと言うと、

  • 毎月15日に会場に電話して事前予約できる月の空き日を確認する
  • 毎月16日に会場に出向き、事前予約書類を提出しに行く
  • 毎月月末に会場使用許可書と振込用紙が送られて来るので、銀行窓口から入金する
  • イベント前に次の月の告知用のチラシに日付と場所・時間を書いたシールを貼って用意する
  • イベント前に登壇用のスライドと原稿を作成する
  • イベント前に参加者リストのCSVをダウンロードして整形して受付で使ってもらえるように用意
  • イベント当日に早めに会場に入り、最終的な使用申込書を提出
  • イベント当日、会場の鍵を借りて開場
  • 会場はコンセントの数が少ないので延長コード(15m)とタップ(6口くらい)を2つ、予備のプロジェクター、金庫、配布ステッカー、アンケート用紙、出欠用紙、三脚、ビデオカメラをコロコロに詰めて持って行く

とこんな感じです。本気でタスク分散しないと続かないなぁ、とぼんやり思うこともありますが、分散するにしてもその人が次回来るのかもわからないし、どれくらい責任を負わせてしまっていいのかわからず、結局最終的に振れないという現実でもあります。

まぁ、ここは本題ではないのであれなんですけど。

さて、今日書きたいのは「登壇してる人は偉くもなんともないただの人である」という内容のお話です。

登壇してると偉いの?

WordBench岐阜でもそうなんですが、僕はほぼ毎回登壇しています。時間は様々ですが、だいたい毎回1時間30分くらい話していると思います。

そんな中で色々と質問をいただいてお答えしたり、なんてことない会話をしながら参加者の皆さんとコミュニケーションを図っているのですが、その中でたまに感じるのが「先生感」です。

なんか、若干祀られてるというか、盛られているというか、持ち上げられているというか。そんな感覚を言葉の節々に感じることもたまにあります。

けれども当然、僕もみなさんと同じ人間ですし、WordPressについて話してますけど、参加者のみなさんの中には僕よりも知識や経験が豊富な方も見えるはずです。そんな中で「先生感」を感じるというのが、ちょっと歯がゆくむず痒い気持ちになったりします。

結論から言うと、そんなことないんです。

僕はみなさんの前で話をしますが、その話していることが全て僕の中の当たり前ではないですし、登壇しなきゃいけないから調べたということばかりです。事前に全ての知識を持っているわけではないんですね。

プラグインテリトリーの話をする、テーマ制作について話をする、なんでもそうなんですが僕の場合は、ほとんど全て調べあげます。書籍でも公式ドキュメントでもなんでも見て、伝えるべき情報を探してきます。

ですが、これって誰でもできることなんですよ。それは確かに「WordPressについて何もしらない」という方には難しいかもしれません。ですが、多少興味があって知りたいと思っている人なら、僕はできると思っています。

だから、登壇者は偉くないです。誰にでもできることです。喋ることが苦手な人も、練習したら意外にうまく話せるようになるかもしれませんよ?

しかし、えらい違いなんですが、登壇するのはえらい(体力的に)です。

嫁様からのLINEで『「えらい」は岐阜弁だから通じないんじゃ…」というツッコミがありましたので注釈入れておきます。

えらいとは:
岐阜弁で「つらい、苦しい」という意味です。

先ほど書いたように、資料を探して読んで要点をピックアップして、全体の話の流れを考えながら、最終的には予定時間内で終わらせなければならない。

この作業自体はどうしても必要な作業になるので頑張らないといけません。慣れてくるとスライド作りも早くなりますし、部分部分では効率化できると思います。しかし、これがえらい(体力的に)ですね。

登壇者は体力的にえらいということは言えるかもしれません。

登壇して何を得る?

では、人前で話すこと(登壇)によって何を得られるのでしょうか。個人的に思うのは以下の3つになります。

知識

先ほども書いたように、登壇するためには色々と調べる作業が必要になります。持ちネタだったり、自分の完全なる守備範囲であれば、それほど作業は必要にならないかもしれませんが、僕自身WordPressについて話すことが多いのですが、毎回毎回調べることがたくさんあります。

そして、それを繰り返していくと、否応無しに知識が増えていきます。

何を伝えたらいいのか、どうやって伝えたらいいのか、どんな言葉で説明したら初心者さんには伝わりやすいか、どんな例えがわかりやすいか。様々なことをシミュレーションして登壇内容を煮詰めて行くのですが、その過程で得られた知識全てが自分の財産になります。

これが他に変えがたい登壇することによって得られる 大きなものの1つと言えるでしょう。

経験

みなさんはどうでしょうか。人前で話すことは最近ありますか?僕は大きな会社に勤めたことがないのでわかりませんが、朝礼とかで話をしないといけない会社とかもあるみたいですね。そういった機会がある方は人前で話すこともあるかとは思うのですが、一般的にはそれほど多くはないのではないでしょうか。

僕の場合は、登壇するといっても、10数人〜30人くらいの前で話をするだけですので、緊張することもそれほどありません。もともと小さい時から人前で話をすることに対して苦手意識を持ったことは無かったので、そういう点が功を奏したのかもしれません。

そして、大人になってからも、こういった機会に恵まれるということはとても素晴らしい経験だと自分では思っています。

仲間

登壇すると、話が終わってから聞いてくださった方から質問をいただけたり、感想をいただけたり、名刺交換させていただく機会を得られたりと、多くのコミュニケーションが生まれます。

そして、そこから仲良くなる人も多くいますし、たくさんの人と出会うことができます。

WordBench岐阜でも実際、僕を含めて4人のスタッフに運営をサポートしてもらっていますが、そのみなさんもWordBench岐阜で知り合った方がほとんどです。
登壇することによって始まるコミュニケーションがあるんですね。そして、そこから仲間や友情が生まれることも少なくありません。

まとめ

大きな場所で登壇するには、それなりに実績が必要になったりすることもありますが、WordBench岐阜のような小さな会ではそれほど難しいことではありません。

そして、上にも書いたように

  • 知識
  • 経験
  • 仲間

を得ることができます。

ただし、人前で大失敗はしたくないので、登壇内容を作り上げるにはそれなりの努力が必要になりますが、なんとかなるものです。

この記事を読んで、一人でも多くの方が「登壇していよっかなー」と思っていただけて、なおかつ「WordBench岐阜でも登壇してみよっかなー」と思っていただければ幸いです。

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