SNSとウェブサイトとアナログツールのこれから

職業上、ウェブサイト制作に携わっているせいか、どうしても考えのファーストチョイスとして「ウェブサイトをまずは持って」と惰性で考えてしまいがちです。

おなじように、クライアントからも「ウェブサイトありき」のご相談も少なくないことも事実です。しかし、これからの時代、それで良いのでしょうか。

こちらの記事を拝見して、個人的に思ったことをまとめてみようと思います。

参照:ソーシャルメディアで変わったwebサイトの役割

私たちの生活とSNS

まず、自分たちの生活にどれだけSNSが浸透しているのかを考え直す必要があります。

僕の場合、特に意識的にSNS断捨離をしていないときには、FacebookやTwitterとの関わりはとても深いです。仕事中でもリアルタイムでTwitterは見える状況になっていることが多いですし、Facebookも気になる投稿に関しては通知が届きます。

しかし、それは僕自身の職業からくるものでもあるでしょう。同じくらいの年齢層で会社勤めをされている方々になると、その関わり具合も全く変わってきますよね。

もう少し若い世代に目を向けてみましょう。彼らの場合、僕たち世代よりも、より一層SNSとの関わり方は深くなっていると統計からも確認することができます。

総務省|平成27年版 情報通信白書|SNSの利用率 より

そういった世代に伝えたいビジネス的なメッセージがある場合、一体どんな方法が良いのか。そこを真剣に考え悩む必要があります。

40代、50代、60代とSNS

僕は現在、30代に属するので、それ以上の年齢層のみなさんがSNSとどのように関わっているのかを考えてみましょう。

40代のみなさんは、比較的関わっている方も多いように感じます。Twitter、Facebook、instagram、LINEといったSNSを利用されている方が多いと思いますが、統計から見るとLINEもFacebookもそれほど30代と変わりません。instagramは若干割合が落ちていますね。

これはinstagram自体が若者向けというか「写真をよく撮る層」もしくは「写真をよく撮る時間がある層」と考えることもできます。ですので、必然的な流れかと思います。

50代のみなさんは、40代に比べて全体的に割合が落ちてくる形になりますね。ここら辺の年齢層になると、かなり「個人差」や「環境」が強く出るのではないかと思います。

「個人差」というのは、「そもそもSNSに興味があるか。好奇心が強いか」といった部分の影響が大きいでしょう。興味のある方は書籍片手にでも試してみるという方も多いです。

「環境」というのは「お子さんや友達に相談・質問できる人が近くにいるかどうか」ということを指しています。先ほどの「個人差」で書いたように書籍を見てまではやらないけど、若干の興味や好奇心と相談・質問できる相手が近くにいるかどうかで使ってみるかどうかは大きく変わってくると想像できます。

60代のみなさんは、統計的に50代よりも全体的に下がってきている形で、特徴的な動きはありませんね。ということは、50代の方々のところで書いたように「個人差」や「環境」が大きく影響して、60代になるとより一層二極化してくることが想像できますね。

どの年齢層のどんな人たちに届けるメッセージか

ビジネスで「商品を売りたい」「サービスを届けたい」と、ターゲットにメッセージを届けたいと考える際に、まずは届けたい相手のことを考えることがとても大切になってきます。

例えば、60代以上向けのマッサージチェア

こちらを販売したいと考えたとします。方法は2通り。

  • 利用者にメッセージを届ける
  • お子さん「親へのプレゼント」としてメッセージを届ける

ざっくりと2つに分けました。

実際に使ってもらう60代の方にメッセージを届ける場合、TwitterやFacebook、instagramに広告を出稿して反響が出ると思いますか?思いませんよね。

上の統計からみても明らかなように、ユーザー数から見ても大きな結果は望めません。しかし、比較的操作が凝っていてハイテク好きな方に向けて、とういう場合には狭い範囲で広告出稿を指定できるFacebookなどでは試してみる価値があるかもしれません。

ではどうするか。

マッサージチェアという特性と価格帯から、折込チラシだけでの購入は考えづらいでしょう。ですので、どこか催事場もしくは展示場へ足を運んでもらう工夫をするべきです。

来場特典やお試ししていただいた方には特典を、という具合です。そして使ってもらう。購入云々はそれ以降です。まずは来場していただいて体感してもらうことがゴールになるでしょう。

では、お子さんに向けたメッセージはどう届けるべきでしょう。60代の親を持つ子供ですので、おそらく30代がメインになってくるかと思います。経済的にはある程度足場が固まってきたころでしょう。

一番無難な流れでは、プレゼントとして贈れるかどうかを30代向けにアピールできるかどうかでしょう。

プレゼントしたら親がどんな風に使ってくれるのか、喜んでくれるのか、そういったポジティブなイメージを伝えて、お子さんから親に欲しいか聞いてみたり、試してみたらと促してもらえるかどうかもポイントです。

その流れの中でどういったことを伝えられるか、そこがとても大切になってくるでしょう。

メッセージを届けたいターゲット層をしっかり観察・研究することが大切

当然のことなのですが、メッセージを届けたい相手のことをしっかりと観察・研究することが大切です。

どうしても自身が属しているビジネスや業界などの一般常識を、その周りの人も持っていると自然に考えてしまいがちです。しかし、それは間違いです。

多くの人が様々な考え方や知識を持っているので、良くも悪くも自分で思ったようにはなりません。

ですので、この「メッセージを届けたいターゲット層をしっかり観察・研究することが大切」というのも、「その人」にフォーカスせずに、少し広い視野で考える必要があります。

当然、「あの人に届けたい!!!」というようなメッセージなのであれば、その方法でも構いませんが。ビジネスにおける届けたいメッセージとは、主にお客さん相手というケースが多いので広い枠で考えながらもしっかりと想定することが大切です。

あと、トライ&エラーです。これは何度も繰り返さないといけません。意外にも、この点を理解していただけない方が少なくありません。神様でもない限り、ドンピシャで成功する方法がわかる人間はいません。

これからのウェブサイトは

では、これからのウェブサイトはどういった役割を持つべきなのでしょうか。

SNS利用者のシェアが広がっていく中、どうしてもSNS経由での集客・アピールというのが多くなってくると思います。

「なので、頑張ってブログを書いて発信しましょう!!!」という方もみえるのですが、ブログを書くことが得意ではない人も多くいますし、そんな時間はないという方も多いでしょうね。だからブログが万全の武器でもありません。更新されないブログはマイナス要素になりかねませんし。

では、どういった形でこれからウェブサイトを使っていくべきなのでしょうか。

まずは最低限の情報を掲載しましょう

まずは最低限の情報で良いと思います。

会社情報やアクセス、業務内容、取り扱っている商品など、カタログみたいなものです。ポイントとしては、名刺にウェブサイトURLを乗せてアクセスされた時に必要な情報を掲載することをオススメします。

名刺に掲載されているアドレスを見てアクセスしてくれている人なので、何かしら興味があって見にきてくれています。そういった方々に、最低限必要な情報を持って帰ってもらえるようなレベルの情報詳細度を意識しましょう。

ブログは無理にやらない

ブログは無理にやらなくても良いです。確かに、運用方法次第ではありますが、ビジネスの大きな力になります。

しかし、逆に運用を止めてしまって放置されるようなことになるのであれば、閲覧者にはネガティブな印象を与えかねません。ですので、なかなか判断が難しいですが、まずはやるのか・やらないのかをはっきりと決断するべきでしょう。

個人的な感想ですが「徐々に慣れて書けるように・・・」とお思いの方は、十中八九更新が途絶えます。やはり本業の傍に定期的に文章を投稿するのは大変なことなのです。

ランディングページと広告

売りたい商品がある。知って欲しいサービスがある。少々コストをかけてでも打ち出したい。そういった場合には、ランディングページ(通称LP)と広告出稿を試してみることをオススメします。

詳しくターゲットを調べないとわかりませんが、乱暴な言い方をするならば「若者向けならSNS、中高年向けならばSNSとアナログを使い分け」という方向性で良いかもです。

実際にはSNSそれぞれの特性(使っている人たちの属性や年齢層・趣向など)の違いもあるので一概に言えませんが、そういった部分も加味した計画が必要になります。

ランディングページ自体も、現在持っているウェブサイトに併設する形で制作しても良いですし、ペライチなどのサービスを利用してスピーディーに試してみることも可能です。

定番商品ができてからウェブサイトを整備する

売れる商品や定番商品、人気商品が出てきたらウェブサイトを整備しましょう。それからでも遅くありません。

Q&Aであったり、特集ページであったり、様々な企画をウェブサイトやSNSと連動してユーザーを巻き込んでいくことで、より一層メッセージが届きやすくなります。

結果的に、それがブランディングとなり、企業イメージとなっていきます。最初から全て揃っているウェブサイトが必要という訳でもないのです。

まとめ

これからのウェブサイト利用方法、どうなるか先は読めませんが、現時点で僕はこのような流れが一番ベターなのではないかと考えています。

個人・中小企業さまを相手にした場合に限るのかもしれませんが、多くの予算を最初から投資できることは稀なので、早く小さく初めて、大きく長く伸ばしていくというスタイルが大切かと思います。

その中で、どうしてもSNSは切り離せない時代になってくるでしょう。活用するかどうかは別として動向は注視しておく必要があります。いざ使おう!となった時に、お手上げになってしまっては困りますしね。

日々、勉強ですね。がんばりましょう。